こんにちは。
さてさて、長らく続いてまいりましたサッシシリーズも大詰め!
本日は、防火サッシの特徴をお伝えしたいと思います。
これまでの記事はこちら
防火サッシの性能って!?
建築地場所が、防火地域・準防火地域では、通常のサッシが使用できないため、防火対応のサッシを使用しなければなりません。
それが、防火サッシです。
我が家も、住む地域にこだわった結果、準防火地域に建築することとなりました(ノω;)
さて、防火サッシになることのデメリットは大きく3つあります。
①選択肢の種類が少ない!
②防火サッシは高額になる!!
③通常のサッシに比べると性能が・・・・(ノω;)
順にご説明していこうと思います。
①選択肢の種類が少ない!
まずは、デメリットとして、防火サッシの種類は圧倒的に少ないことが挙げられます。
以前の記事で、準防火地域で建築する際のデメリットとしても挙げていますが、
準防火地域・防火地域で使用が認められていたサッシについて、製造販売各社で、認定不正取得が判明、販売停止および、施工済み案件の改修が必要となる事態が起こり、サッシメーカーの中でも、防火サッシそのものの取り扱いが少ないのです。
よって、準防火地域での建築というだけで、使用できるサッシの種類は、ぐっと少なくなります。
LIXILの防火サッシ
■防火戸サーモスX(アルミ樹脂複合サッシ・Low-Eペアガラス・網入りガラス・アルゴンガス)
熱貫流率 1.58W/(㎡・K)
■防火戸FG-H/L(アルミ樹脂複合サッシ・Low-Eペアガラス・網入りガラス)
熱貫流率 2.33W/(㎡・K)以下
YKK apの防火サッシ
■APW330防火窓
- ✩樹脂サッシ/Low-Eガラス(室内側)/耐熱強化複層ガラス /網なし耐熱ガラス
熱貫流率 1.55W/(㎡・K)
- ✩樹脂サッシ/Low-Eガラス(室内側)//樹脂フレーム/網入りガラス
熱貫流率 1.60W/(㎡・K)
■防火窓 Gシリーズ
✩樹脂アルミ複合サッシ/網なし耐熱ガラスor網入りガラスの選択可
熱貫流率 HP記載なし
エクセルシャノンの防火サッシ
■Type TG(樹脂サッシ・ダブルLow-Eトリプルガラス・アルコンガス・(クリプトンガスはオプション)・網なし耐熱ガラス)
熱貫流率 1.25W/(㎡・K)
※数値は、たてすべり出し窓W780×H1370
■Type EB(樹脂サッシ・Low-Eペアガラス・アルコンガス・網入りガラス)
熱貫流率 1.68W/(㎡・K)
※数値は、たてすべり出し窓W780×H1370
いずれのメーカーも、全ラインナップのうち、2.3種類の防火サッシをラインナップしています。
中でも、網なしの耐熱ガラス使用の防火サッシが増えてきたのは嬉しいですね。
②防火サッシは高額になる!!
すべてのサッシメーカーの見積もりを取ったわけではありませんが、防火サッシの価格は、概ね、通常のサッシの1.5倍~2倍になるようです。
防火認定されているサッシ(耐熱ガラス・網入りガラス問わず)を使用するというだけで、予算を圧迫するくらいのコストアップになってしまいます。
断熱性能の高い防火サッシを使用したい場合には、相当のコストアップは避けられないでしょう。
しかも、網なし耐熱ガラスの場合は、更に高額になる模様。
③通常のサッシに比べると性能が・・・・・
上記のラインナップと、これまでのサッシシリーズ記事を見比べて頂くと一目瞭然ですが、防火認定されているサッシは、構造上、通常サッシよりも断熱性能が低くなることが多いようです。
つまり、防火認定サッシに、倍近くの予算を注ぎ込む割に、性能はそれほど高くないというジレンマが生じます。
家づくりは、常に、優先順位と取捨選択の戦いです・・・・・
それでも、おしゃれでコストを抑えた家づくりを諦められないワタクシ。
様々な防火認定サッシを調べました!
というわけで、次回に続きます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✩